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【オンラインのみ】
オンライン(Zoom)のみで開催します。丸の内キャンパスでの開催はございません。
資本主義の弊害が指摘され、新しい資本主義の登場が待望されています。そうした時に私達がもう一度改めて学び直すべきは、明治の近代化に際し、日本における資本主義の精神の形成に大きな役割を果したと評される「石門心学」ではないでしょうか。勤勉や倹約など、商道の根本を説いた「梅岩教学」が根付いていた土壌があったからこそ、わが国に近代商業が見事に花開いたといえます。その思想は今に続く複数企業の経営理念にも影響を与えています。
日本の資本主義の原点模索をして“温故知新”の真髄に触れましょう。
石田梅岩(1685~1744)が神道を説くことから始まり、次第に儒学、仏教、老荘思想に広がり、やがて彼自身が呉服商の奉公人であったため、周辺の商人や町人に「人としての在り方」を説くようになりました。45歳の時、自宅で講義を開講し、死ぬまで「心の在り方」を説き続けました。
弟子の手島堵庵(1718~1786)によって継承され、梅岩独特の表現を一般的に改め、更に組織体制を整備するなどして、梅岩学を「石門心学」へと上昇させました。その弟子中沢道二(1725~1803)によって農村指導者層から武士階級に至るまで広がり民衆思想としての確立も見せました。
1942年生まれ。株式会社イメージプラン代表取締役会長、一般社団法人日本家庭教育協会理事長、一般社団法人東洋と西洋の知の融合研究所所長など。「東洋思想(儒・仏・道・禅・神道を有機的に融合させた思想や哲学)」を基盤とする独自の経営思想体系「タオ・マネジメント(東洋思想的経営論)」を構築・実践、数多くの企業経営者と政治家を育て上げてきた。社会人教育に関しては、延べ1万名(2000社)超への提供・支援実績を有する。
これまで掲げてきた理念(東洋と西洋の知の融合)をより高い次元に発展させ、21世紀にふさわしい人となるための新しい指針」をも世界に向けて提唱すべく精力的に活動中。
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より良い講義とするため、実施中に各回テーマの変更があり得ることをご了承下さい
4月4日(月)18:30-21:00
「石門心学」の祖、石田梅岩の人生とその思想の成り立ちを追いながら、その説くところの何が彼を始祖としたのかを探ります。
4月18日(月)18:30-21:00
梅岩教学の特性と独自性を「都鄙問答」と「倹約斉家論」を読みながら考察し、何が時代の要請に応じたのかを知ります。
5月9日(月)18:30-21:00
儒家の心学と区分する「石門心学」としての梅岩教学の発展の過程と要点を、「都鄙問答」「倹約斉家論」「石田先生語録(抄)」「莫妄想」などから明確にします。
5月23日(月)18:30-21:00
梅岩教学を「石門心学」にまで高めた手島堵庵、そして中沢道二とはいかなる人物で、どの様な思想の持ち主なのかを「坐談随筆」「知心弁疑」(堵庵)「道二翁道話」(道二)から探ります。
6月6日(月)18:30-21:00
明治の近代化において、「石門心学」の何が貢献したのか、有効であったのかを明確にし、改めてその意義を学びます。
6月20日(月)18:30-21:00
その後の系譜である鎌田柳泓、柴田鳩翁の業績に触れながら、21世紀の新しい資本主義に対し、何らかの「石門心学」からの提言を行い「まとめ」とします。
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