田口佳史さんと楽しむ中国古典【老子】
クリエイティブ『老子』
生まれたからには愉快な人生を生きたいものですが、そのコツはどこにあるのでしょうか。『老子』にはそのヒントがあります。閉塞感に包まれた時代にあって、人生を「苦」から「楽」へと転換するための創造や発想の手がかりが、『老子』に見つかるはずです。
私は25才の時に不慮の事故に遭い、生死の境を行き来した際に『老子』と出会い、一筋の光明を見いだしました。それから50年、『老子』を読み続け、『老子』というフィルターを通してあらゆる東洋思想を学んできた人生でもあります。
目先のことに煩わされることなく、しがらみに絡めとられることなく、困難をさらりと受け止める『老子』の絶対自由の境地を、あなたも一緒に楽しんでみませんか。
腹に落ちて学ぶ
老子は頭で理解するのではなく、“腹に落ちて”学ぶことを重視します。自身の人生や考え、価値観に照らし合わせて味わうとともに、自身のクリエイティビティに活かすことをめざします。
老子とは
中国で生まれた代表的な思想のひとつで、同時期に生まれた「儒家思想」(孔子・孟子)と並んで、中国の政治や社会に大きな影響を与え、日本では禅の教えや茶道とも共通する点が指摘されています。
おすすめする方
- 老子の思想や考え方を人生やビジネスに役立てたい方
- 生きる上での哲学や価値観の重要性を認識し、醸成したい方
これまで『老子』を読まれたことのある方にも、初めて学ばれる方にもご参加いただけます。
agoraメンバーシップは講座参加費の割引と講演会の受講券がセットになったお得な制度です。詳しい内容はこちらをご覧ください。
講座内容
4月9日(月)18:30-21:30
第1回社会の中から社会を見るか、社会の外から社会を見るか
東洋には「社会の中から社会を見る」思想と「社会の外から社会を見る」思想の二つの流れがあります。前者の代表が『論語』の「孔子」であり、後者のそれが「老子」です。相互補完的に尊ばれてきた二大思想の対比から老子を読みます。
4月16日(月)18:30-21:30
第2回人生は苦しく厳しいものか、楽しく愉快なものか
仏教では、この世の本質を苦悩・煩悩とみます。一方老子は、あらゆるものの生みの親「道(タオ)」との対話を繰り返しながら、楽しく愉快に生きるための道筋を説きます。茫洋の中にきらりと光る言葉が埋め込まれた老子の世界を楽しみましょう。
5月7日(月)18:30-21:30
第3回無相の自己と向き合う
「見えないものを見る、聞こえない声を聞く」それが老子の特徴です。姿形はなく、言葉にもならないけれど、確かにそこにある。いわば「実態なき存在に対する確信」を持つことの意義について考えてみます。
5月21日(月)18:30-21:30
第4回自然の中から生まれた思想
老子は自然の中から生まれた思想であり、それが日本人に好まれてきた理由のひとつです。「上善は水の如し」という言葉に代表されるように、老子は水を最善の手本とし、そこには清く美しい流れに育まれた日本の神々や信仰に通じる世界観があります。自然から生まれた老子の思想を見つめましょう。
6月4日(月)18:30-21:30
第5回日本の思想・文化の中に生きる老子
西行、定家、世阿弥、利休、芭蕉等々、老子に影響を受けた、あるいは老子的な生き方を選んだ日本の思想家、文化人がたくさんいます。また、「和を重んじる」「わび・さび」といった日本人が大切にしてきた価値観にも老子の精神が生きています。日本の思想・文化から老子を味わいます。
6月18日(月)18:30-21:30
第6回私が選ぶ一編
最終回では、これまで学んだ老子の章句の中から、各自、最も印象に残った一遍を選びます。意訳、英訳、エッセイ、体験談などで、その章句を自分なりのインスピレーションで紹介します。老子を自分に引き寄せ、クリエイティブに楽しみましょう。
agoraメンバーシップは講座参加費の割引と講演会の受講券がセットになったお得な制度です。詳しい内容はこちらをご覧ください。
お問合せ
- 担当:湯川
- 03-5220-3111
- info@keiomcc.com
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