【ハイブリッド】
丸の内キャンパス、オンライン(Zoom)いずれでも参加可能です。ただし今後の状況により【オンラインのみ】の開催となる場合があります。
この30年、日本経済はゆるやかな衰退を続け、国際社会における相対的地位は明らかに低下しました。一方、「多様性を尊重しよう」というかけ声と同時に、個人の自助努力や自己責任を求める声が強まり、社会の<共にある>という感覚は弱まりつつあります。
閉塞感が広がるなか、追い討ちをかけるように<将来への不安>が私たちを襲います。人口減少、経済の長期停滞、急増する政府債務、教育や医療にかかる負担・・・改革の声はあちこちであがっていますが、これまでの仕組みを前提とした改革を繰り返してきた結果、とうとう<失われた30年>が現実のものとなってしまいました。
成長に依存する経済を抜け出し、日本社会の閉塞感を払拭するために、どんな未来を構想すべきか。私たちはいま大きな問いに向き合っています。
本講座のテーマは、<将来への不安>を<明るい展望>へと変えていくために、社会をどう再構築するか、です。日本社会の問題点を細かく分析したうえで、歴史を紐解き、海外の事例に学びながら、あるべき日本社会の姿を参加者と一緒に考えていきます。
多くの研究者が<危機>を訴えてきました。ですが、危機を煽りたてるだけで、現状を放置するのは、正しい知のありかたでしょうか?
いま必要なのは、なぜ経済が衰退したのか、どうして生きづらいのか、その背景や理由を解き明かしながら日本社会を<診断>することです。そのうえで、具体的な<処方箋>を参加者と議論していきます。みなさんには、日本社会を見るときの自分の価値観や見かたそのものを問い直してほしいと考えています。
agoraメンバーシップは講座参加費の割引と講演会の受講券がセットになったお得な制度です。詳しい内容はこちらをご覧ください。
10月15日(土)14:00-17:00
日本経済衰退の理由
この30年で、何が失われたのか、なぜ失われたのか。さまざまなデータが示す日本社会の病理現象を読み解きます。
10月29日(土)14:00-17:00
勤労、倹約、自己責任の近代史
日本社会の閉塞状況を歴史的に紐解き、日本社会の特徴、日本人の価値観に見られる通俗道徳の観点から、生きづらさの理由を分析します。
11月12日(土)14:00-17:00
忍び寄る「自由の死」
報道・行政・学校等々、社会のあらゆる分野で、気づかないうちに、少しずつ自由度が失われていることを検証します。
11月26日(土)14:00-17:00
21世紀はどこに向かうべきか
「将来への不安」を「明るい展望」へと変えていくために、社会をどう再構築していけばよいのか、進むべき方向を考えます。
12月10日(土)14:00-17:00
ベーシックサービスの衝撃
医療や教育といった基本サービスを安価に提供することを目指す「ベーシックサービス」を財源論とともに議論します。
1月14日(土)14:00-17:00
ソーシャルワークの理論と現実
サービスや現金の給付にとどまらず、他者との関わり合いの中で、幸せな暮らしを目指す「ソーシャルワーク」について知見を深めます。
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