定員に達したため募集を終了いたしました。
【ハイブリッド】
丸の内キャンパス、オンライン(Zoom)いずれでも参加可能です。ただし今後の状況により【オンラインのみ】の開催となる場合があります。
私たち音楽を愛する人たちは、コロナパンデミックによりそれまで意識していなかった問いを突きつけられました。音楽とはなにか。演奏することとは、聴くこととはなにか。音楽はなぜ存在し、そしてどうあるべきなのか。
私は、音楽とは、作曲家が音に託したいと思うこと、奏でる者が伝えたいと思うこと、聴く人たちが受け止めたいと思うこと、それらが重なり合うところに成り立つものであると考えます。
この講座では、音楽と人の関わりや人が音楽に何を見出していけるのかを各界の先生方、そして皆さまと一緒に多角的に考察してみたいと思います。そして音楽の魅力をより深く、より豊かに、皆さまと味わうことができればと願っています。
人類学や文学といった異分野の研究者と音楽について考えます。その過程で発見したこと、感じたこと、疑問を持ったことなど皆さまと対話をしながら進めます。
仲道郁代さんのリサイタル「知の泉」を鑑賞し、感想を語り合います。(オプション・希望者対象)
桐朋学園大学1年在学中に第51回日本音楽コンクール第1位、増沢賞を受賞。ジュネーヴ国際音楽コンクール最高位、メンデルスゾーン・コンクール第1位、エリザベート王妃国際音楽コンクール入賞。これまでに、マゼール指揮ピッツバーグ交響楽団、バイエルン放送交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ズッカーマン指揮イギリス室内管弦楽団(ECO)、フリューベック・デ・ブルゴス指揮ベルリン放送交響楽団、P.ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団など海外オーケストラとも多数共演。2005年にはウィンザー城にてイギリス室内管弦楽団主催のチャールズ皇太子夫妻臨席の「結婚祝祭コンサート」に出演。
CDはソニー・ミュージックジャパンと専属契約を結び、レコード・アカデミー賞受賞を含む「仲道郁代ベートーヴェン集成~ピアノ・ソナタ&協奏曲全集」他、「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集」「シューマン:ファンタジー」「ドビュッシーの見たもの」等をリリース。著書に『ピアニストはおもしろい』(春秋社)等がある。2018年よりベートーヴェン没後200周年の2027年に向けて「仲道郁代The Road to 2027プロジェクト」をスタートし、リサイタルシリーズを展開中。一般社団法人音楽がヒラク未来代表理事、一般財団法人地域創造理事、桐朋学園大学教授、大阪音楽大学特任教授。令和3年度文化庁長官表彰受賞。
オフィシャル・ホームページ http://www.ikuyo-nakamichi.com
12月14日(火)18:30-21:30
リサイタルを開催できなかった間、音楽にひとり向き合いました。1年を経てステージに立ち、再び演奏したとき、それまで経験したことのない強い感情がわき上がりました。その時私が感じたこと、いま考えていること、この講座に込めた思いをお話しします。
1月11日(火)18:30-21:30
人類にとって音楽とはなにか。そんな大きな問いから始めてみたいと思います。人類学者の長谷川眞理子先生をお迎えして、人間と音楽のあゆみ、感情や心と音楽の関わり、クラシック音楽が現代の人間に対して持ちうる可能性などについて考えてみたいと思います。
2月21日(月)18:30-21:30
芸術はどう生まれるのでしょうか。楽器の発展とともにピアノ音楽が華やかに生まれた18世紀後半、ヨーロッパ社会は近代の始まりを迎えていました。文学者の粂川先生をお迎えし、人間の精神と芸術について、また、シューマンとホフマン、ベートーヴェンとシラーといった音楽と文学の関わりについて語り合ってみたいと思います。
3月22日(火)18:30-21:30
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」を中心に据えた、2022年春のリサイタル「知の泉」演奏曲を題材に、音楽評論家でベートー ヴェン研究の第一人者平野先生をお迎えして、研究者と演奏者、両方の観点から作品や楽譜の解釈をこころみ、議論したいと思います。
5月10日(火)18:30-21:30
演奏家は作曲家や作品と対話すると言われます。ではどのように対話するのでしょか。作品たちへどんなアプローチを行うのか、「知の泉」演奏曲を具体例として、アナリーゼ(楽曲分析)を含めた解釈論を展開したいと思います。
5月29(日)14:00開演
解釈や表現の試みをふまえて、そしてご自身の感性で自由に、リサイタルをぜひお楽しみください。鑑賞希望の方はオプションでチケットお申込を承ります。(サントリーホール)
5月21日(土)アクトシティ浜松、5月22日(日)兵庫県立芸術文化センターでも開催があります。
6月1日(水)18:30-21:30
作曲家が音に託したいと思うこと、奏でる者が伝えたいと思うこと、聴く人たちが受け止めたいと思うこと、それらが重なり合うところに成り立つものであると私は考えます。講座全体とリサイタルを振り返りながら、皆さんでご一緒に感想や思いをおおいに語り合い、音楽とはなにか、向き合ってみたいと思います。