募集を終了いたしました。
【ハイブリッド】
丸の内キャンパス、オンライン(Zoom)いずれでも参加可能です。ただし今後の状況により【オンラインのみ】の開催となる場合があります。
交響曲、室内楽、オペラ、ミサ曲等々こうしたジャンルの豊かさもクラシック音楽の大きな魅力です。そしてジャンルの様式と変遷を知ることが、魅力のさらなる再発見につながります。
今回は教会音楽と室内楽にフォーカスします。あまり親しみがないかもしれませんが、音楽史においてきわめて重要で、際立った特徴と魅力にあふれているジャンルです。代表的な作曲家の作品を中心に解説しつつ、知られざる名曲や魅力もご紹介します。クラシック音楽ア・ラ・カルト、ご一緒にクラシック音楽の多彩な魅力をより豊かに楽しみましょう。
音楽を聴きながら作品や作曲家をご紹介・解説していきます。どんな曲なのか、どんな特徴があるのか、ご自身で感じて味わい、さらに新たな聞き方や気づき方をもって、楽しみ方を広げましょう。
よくわからない、もっと知りたい、こう感じた、皆さんの素直な感情の動きこそが豊かな鑑賞の一歩です。皆さんの感想や疑問を大切に、対話しながら進めます。
1949年、横浜生まれ。武蔵野音楽大学大学院音楽学専攻修了。研究領域は西洋音楽史と音楽美学。古典派とロマン派音楽の様式研究を中心とし、特にベートーヴェン研究をライフワークとしている。尚美学園短大助教授、沖縄県立藝術大学教授、静岡文化芸術大学教授、慶應義塾大学教授を歴任、東京藝術大学、国立音楽大学、東京音楽大学等非常勤講師も勤める。
音楽評論活動では、毎日新聞、「音楽の友」「レコード芸術」レギュラー執筆。NHKのTVやFMクラシック番組等での解説者としても活躍。日本音楽学会・国際音楽学会・18世紀学会各会員。
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6月11日(土)9:30-12:30
クラシック音楽はローマ・カトリックの典礼を原点とし、カトリックだけではなくさまざまなプロテスタントの教会音楽として多彩に発展しました。今回はバロック後期の代表的宗教音楽家J.S.バッハを中心に見ていきます。ドイツ各地の領主に仕えたバッハですが、ヴァイマール(1709~17年)で活躍した時代に多くのオルガン曲が作曲されました。鍵盤音楽の礎ともなったバッハ前半生の教会音楽を読み解きましょう。
6月25日(土)9:30-12:30
バッハはケーテン(1717~23年)に移り宮廷楽長に就きます。宮廷の属するカルヴァン派は教会音楽を重視しておらず音楽が簡素であったゆえに、バッハはこの時代に今日親しまれている多くの世俗音楽(非教会音楽)の傑作を書き上げます。カンタータやオラトリオ、バッハやヘンデルの作品を中心に新たに誕生した音楽ジャンルを楽しみましょう。
7月16日(土)9:30-12:30
晩年バッハはライプツィヒ(1723~50年)の聖トーマス教会のカントルに就任、ライプツィヒ大学コレギウム・ムジクム指揮者やライプツィヒ市音楽監督も務めます。ルター派の教会カンタータやオラトリオ、受難曲、本来はカトリックの教会音楽であったミサ曲まで、幅広く作曲したバッハから教会音楽の魅力を探索します。
7月30日(土)9:30-12:30
敬虔なる教会音楽に対し、王侯貴族が自分たちで聴いて演奏して楽しむことに始まるのが室内楽です。その代表は弦楽四重奏(カルテット)。私は、何でも表現できる管楽器のないオーケストラ、音楽の極みだと思います。ギリシャの哲学者4人が会話しているかのような豊かで知的な世界が広がります。ハイドン、モーツアルト、シューベルトなど代表的作曲家を中心に四重奏を味わいましょう。
8月20日(土)9:30-12:30
三重奏(トリオ)、ピアノ五重奏など室内楽は多彩です。スタイルの変遷、楽器の特徴、作曲家の個性や作曲家どうしの関係性など、鮮やかで愉しい世界が浮き上がってきます。ベートーヴェン、シューマン、メンデルスゾーンなどを中心に魅力を探求しましょう。
9月3日(土)9:30-12:30
均整のとれたハーモニーから、不協和音をはらむ前衛的響きまで。ドヴォルザーク、チャイコフスキー、ドビュッシー、ラヴェル、バルトーク…個性あふれる代表的作曲家から、ふだん演奏会でとりあげられることのない作品まで。豊穣な室内楽を系譜で読み解き味わいましょう。皆さんの新たな音楽の楽しみが見つかるかもしれません。
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