慶應MCC agora講座

臨済宗妙心寺派共催・臨済宗妙心寺派東京禅センター後援

古川周賢老大師と問う禅の智慧【無門関】

進むべき自分の道に至るには

募集を終了いたしました。


【ハイブリッド】

丸の内キャンパス、オンライン(Zoom)いずれでも参加可能です。ただし今後の状況により【オンラインのみ】の開催となる場合があります。


世界規模の激動の中、誰もが先行きに対する不安を抱え、どう生きていくべきか、迷いを感じています。テクノロジーがどれほど発達しても、私たち一人ひとりが、どのように生きていくべきなのか、教えてくれることはありません。自分とはいったい何者なのか、何のために生きているのか、どのような人生を送るべきなのか、自分の生き方を深く掘り下げて考えるのは、自分自身です。

本講座では、禅の古典的な教科書である『無門関』を採り上げ、自分自身の生き方を深く考えぬくための智慧を学びます。

『無門関』の序にあたる部分で、著者の無門慧海は、「この門を透得せば、乾坤に独歩せん」つまりこの関門を通り抜けることができたならば、独立独歩、自由に自分の人生を歩くことができるぞ、と言っています。禅の修行は、この独立独歩の自由を得るために為されるものなのです。

それでは、どうすれば、この独立独歩の自由を得ることができるのか。

『無門関』の語るところを丁寧にたどりながら、ともに考えます。

古川周賢

古川周賢

おすすめする方

  • 禅について理解を深めたい、体験したい方
  • 変化し続ける時代と自分自身に向き合うための感性・直感力を養いたい方

進め方

各回事前に講義動画を視聴して感想を提出します。感想はクラス全体で共有され、互いに読んだ上で、当日講師やクラスメイトと談話、質疑応答を行います。また坐禅も体験します。

坐禅体験

国内外で多くの人々の心を捉えている禅。この講座では禅修行の一つである坐禅を行います。経験がない方を前提に丁寧に指導いたしますので、安心してご参加ください。ご体調に応じて椅子のご利用も可能です。(坐禅指導:東京禅センター)

『無門関』、無門慧海とは

中国宋代の臨済宗の禅僧である無門慧海(1183~1260年)が、弟子を指導するための教材として編集したものが『無門関』です。悟りへ導くために師匠が弟子に与える問題を禅問答、あるいは公案といい、無門慧海が、特に重要だと考える四十八の禅問答に解説・批評をつけています。直接師事した鎌倉時代の禅僧 心地覚心が日本へ持ち帰り、江戸期に注目されて以来、日本で最も大切にされてきた公案集の一つです。


講師

古川 周賢

古川 周賢老大師ふるかわ・しゅうけん

臨済宗妙心寺派 乾徳山恵林寺 住職

東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を修了、博士号取得。平成9年京都紫野大徳寺専門道場に掛搭。平成23年山梨県甲州市塩山妙心寺派乾徳山恵林寺副住職、同26年住職に就任。各地の講演会で禅について、また禅僧の観点から社会問題について熱く語り、恵林寺の坐禅会には遠方からも参加者が集まる。2016年 NHK SWITCHインタビュー達人達「立川談春×古川周賢」出演。


開催概要

開催形態ハイブリッド(丸の内キャンパスとオンラインのいずれも参加可能)
日程2022年 5/28、6/11、6/25、7/9、7/23、8/6(すべて土曜日) 全6回
時間13:00-16:00(3時間)
定員25名
会場慶應丸の内シティキャンパス、オンライン
参加費

agoraメンバーシップは講座参加費の割引と講演会の受講券がセットになったお得な制度です。詳しい内容はこちらをご覧ください。


講座内容


5月28日(土)13:00-16:00

第1回『無門関』とは

多くの人を魅了し、禅の世界に導いた『無門関』とはどのようなものなのか。じっさいに『無門関』に惹かれ、大きな影響を受けた講師自身の目から見たその魅力と、歴史的な背景、取り組む前に知っておくべきことなどを学びます。


6月11日(土)13:00-16:00

第2回人生の「関門」とは

はじめに、人生におけるさまざまな試練を「関門」として考えてみましょう。自分の人生を道と考える時、どのような門を思い浮かべますか。自分自身の経験において、それらのさまざまな「関門」は、自分の人生にどのような意味を持つでしょうか。

人生の「大道」にはそもそも「門など無い」のだ、という無門慧海の考え方に取り組む前に、自分自身の考えの出発点を確認します。


6月25日(土)13:00-16:00

第3回『習庵序』『表文』『自序』を読む

いよいよ『無門関』を読みます。まずは要点を確認しながら『習庵序』(習庵陳?による序文)、『表文』(無門慧開による君主への上奏文)、『自序』(無門慧開による序文)を味わいます。


7月9日(土)13:00-16:00

第4回第一則『趙州狗子』を読む~公案への向き合い方

『無門関』第一則『趙州狗子』に入ります。修行僧たちに向かって説かれた教材として、どのような心構えでこの問答の物語に向かうべきなのかが詳細に書かれています。ここでは、公案(禅問答)への向き合い方を学びます。


7月23日(土)13:00-16:00

第5回第一則『趙州狗子』を読む~「無」に取り組む

引き続き『無門関』第一則『趙州狗子』を読みながら、禅の修行における中心問題である「無」にどう取り組むかを考えます。禅は「無」を中心に置いた宗教です。思想としての「無」も参考にしながら考えます。


8月6日(土)13:00-16:00

第6回まとめ

これまでの内容を振り返りながら、「道としての自分の人生」を掘り下げます。自分らしい人生を生ききるためには、人生の道をどのように考えるべきなのでしょうか。その時、自分の人生にどのような「門」が考えられるでしょうか。めいめい自分なりの「無門関入門」を考えます。


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