【ハイブリッド】
丸の内キャンパス、オンライン(Zoom)いずれでも参加可能です。ただし今後の状況により【オンラインのみ】の開催となる場合があります。
コロナ禍で拍車がかかった不明確な情報、孤独感の増幅により、“正しい”ことへのこだわりが強い人や、自分の立ち位置に不安を抱く人が明らかに増えています。日本人の多くが、相手と同じ意見を持つのが“正しい”ことで、同じ意見を持たないと認めてもらえないと思い込んでおり、承認欲求を満たすために必死で空気を読もうと、血まなこで“正しい”場所を探すのです。
厄介なのは、“正しい”にこだわり過ぎると、それを他人に押しつける衝動に駆られることです。そして何より、疑う力が極度に弱くなった日本人のぐらついた“正しさ”が社会に氾濫していることです。
本講座では、日本社会が抱える諸問題を題材に、“正しい”を疑う力を養います。具体的には、【正確な情報を得る】【知見を積む】【ウソを見抜く】【他人の意見を受け止める】といった観点から議論を積み重ねていきたいと思います。
冒頭講義(問題提起)を踏まえて、全員で語り合う時間を多く設けます。“正しい”に向き合うには人の意見を聞き、頭から否定するのではなく異なる意見として受け入れる広い視野と懐の深さを持つ姿勢が大切だからです。また、人の話を聞くと、「自分自身の考え」を手に入れることができます。自分の考えというのはもともとあいまいなものです。人の意見を聞き、それを自分の言葉に落とし、「その通り」「それは違うな!」と繰り返し自分の内面を見つめることで、漠然としていた自分の考えに目鼻がついてくるのです。
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4月15日(土)14:00-17:00
お金は大抵のことを解決するが、幸せを確約するものではない。あればあるほど、さらなる渇望に向かう欲望増幅装置の側面を持つからだ。我々は何をもって、「幸せ」と感じることができるのだろうか。経済の停滞が続く日本における幸せの形について考える。
5月20日(土)14:00-17:00
民主主義とは何か。革命という民衆の共通体験なくして民主主義を手に入れた日本では、その本質的な意味を理解する人は少ない。政治家や官僚などの知識層が、国民の不安と不満を顧みることがなくなり、益々分断が深まっているにも関わらず、国民の政治への無関心が止まらない。民主主義の功罪を理解しつつ、どうすれば本来あるべき姿に戻れるか思索する。
6月17日(土)14:00-17:00
情報発信者には発信意図があり、時に私たちを欺こうとする。“正しい”を疑い、正確な情報を得るためには、こうしたウソを見抜く力を磨く必要がある。巧みなウソで読み手を翻弄するアガサ・クリスティの小説を用いて“正しい”を疑う力を養う。
7月15日(土)14:00-17:00
カーボンニュートラル実現のため、原子力発電所の再稼働が進んでいる。しかし、原発事故の脅威を学んだ日本だからこそ、地熱発電など、既存の枠組みにとらわれない再生可能エネルギーの開発を進める必要がある。日本におけるエネルギー問題を多面的に検討する。
8月26日(土)14:00-17:00
戦争とは“自分が正しい”を争ってはじまるものである。加えて、政治家や軍人だけで始めるのではなく、熱狂的に支持した世論(民意)があってこそ成り立つ。周辺国の軍事活動が活発化する中、日本は軍を持たずして平和を維持し続けられるのか。これからの安全保障の形を問う。
9月16日(土)14:00-17:00
日本の住みやすさは未来永劫続くわけではない。“正しさ”の押しつけが拡がり、民主主義の責任を果たさぬ国民が集う国の未来はない。では、どうすれば日本の未来が明るいものに変わるのか。想像力を持って、具体策を描く。
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