agora(アゴラ)はギリシャ語で「人々の集まるところ」の意、古代ギリシャの都市国家ポリスにあった中心地です。agoraには、祭壇や泉場が設けられ、市場が立ち、人々が行き交い、集いました。そこでは哲学の議論や政治談議が繰り広げられ、ソクラテスやプラトンもagoraで熱弁をふるった、と言われます。agoraは新たな知が生まれ、育まれる場でもあったのです。
ビジネス・観光の中心地でありターミナルである東京・丸の内にあって、慶應MCCはまさにagoraのような、学びと創発の場をめざしています。その思いからリベラルアーツ講座に「agora」と名をつけました。
リベラルアーツは古代ギリシャ人が大切にした、人間が自由に生きるための学問です。自律的な働き方、主体的な生き方が求められるいま、その本質は変わりません。
慶應MCCのagoraでは、歴史、思想・哲学、社会、文化・芸術、身体論など普遍的なテーマより、講座を企画・開催しています。一流の講師陣のもと、深く掘り下げ、経験や価値観の異なる多様な他者とともに語り合い、学び合います。
「普遍的」とは、あらゆる文化や時代、場所においても、またどんな仕事や役割、キャリア、年齢にあっても求められる性質や価値があることです。異なる複数の事柄から普遍的な意味合いを引き出せるようになるのが、リベラルアーツを学ぶ意味です。
学ぶことを楽しみ、豊かに生きる、働くための普遍的な学び、それがagoraです。
大人こそ、学びを楽しむことが大切であると、慶應MCCは考えています。
学びは本来的に内発的な行為です。いくつもの役割やミッションを抱え、成果を求められる大人こそ、内なる欲求としての純粋な学びが変化、成長、幸せの原動力となります。
変化への対峙や複雑な問題の解決を求められる時代です。自己との対話。多様な意見、感性、価値観、背景をもつ他者との共有、議論。学び合う経験や習慣が、難しい問題解決や未来協創の源泉となります。だからこそ、大人の学びには何を学ぶかと同じくらい、誰から学ぶか、誰と学ぶか、が大事です。
人生は長く、生き方は多様です。学びによって自分が成長している実感や、学びを媒介にした新しい出会いは、主観的な幸福感、ウェルビーイングにつながります。
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