慶應MCC agora講座

小堀宗実家元に学ぶ【綺麗さび、茶の湯と日本のこころ】

美のかたちとこころ、その実践、小堀遠州の美意識


【ブレンディッド】

最終回のみ対面(現地)限定となります。


小堀遠州は、千利休、古田織部より茶の湯の本流を受け継ぎ、その総合芸術性を完成させた、江戸時代初期の大名茶人です。その神髄は「綺麗さび」と称され、「わび・さび」の精神に美しさ、明るさ、豊かさを加えた、誰もが美しいと思う、調和の美にあります。それは茶の湯にとどまらず、日本の美のかたちとこころとして、440年受け継がれています。

本講座では、遠州の美意識を通して総合芸術としての茶の湯をご紹介するとともに、皆さんとともに、いまにつながる日本文化の美の魅力を探ってまいりたいと思います。

小堀宗実

小堀宗実

遠州流茶道の家元に学ぶ

遠州流茶道は小堀遠州(1576~1647)を流祖とし、今日まで受け継がれている日本を代表する武家茶道です。440年にわたりその茶道を継ぐ、当代13世家元より学びます。

総合芸術、茶の湯を体験・実感する

茶室、しつらえ、道具、点前。お茶をおいしくいただくための空間、作法、こころ。第6回は遠州茶道宗家研修道場にて総合芸術としての茶の湯を経験します。

おすすめする方

  • 茶の湯の芸術性に触れ、魅力を味わいたい方
  • 日本文化、日本の美意識について理解を深めたい方

茶の湯の経験や流派を問わず、どなたでもご参加いただけます。


講師

小堀宗実

小堀 宗実こぼり・そうじつ[全回登壇]

遠州茶道宗家13世家元 不傳庵

昭和31年東京都生まれ。学習院大学法学部卒業とともに大徳寺518世福冨以清禅師のもと禅院の修行を積む。平成12年大徳寺管長福冨雪底老師より「不傳庵」「宗実」の号を授かる。平成13年元旦より12世小堀宗慶の後継として13世家元を継承する。門人の育成をはじめ、伝統技術継承のための茶道職方の指導を精力的に行い、茶道を通して地域貢献活動に積極的に取り組む。

『茶の湯を通して心を豊かに』をモットーに日本の伝統文化の普及と精神文化の向上に努め、海外においても国際文化交流活動を積極的に行っている。特に次世代を担う青少年の育成にも茶道を取り入れ、世界中の子供たちに向けて「遠州流茶道こども塾」を開講。また、茶室の設計・監修も精力的に手掛ける。

令和元年度外務大臣表彰、令和2年度文化庁長官表彰を受賞。

小堀宗翔

小堀 宗翔こぼり・そうしょう[第5・6回登壇]

遠州流茶道教授(遠州茶道宗家13世小堀宗実家元次女)

平成元年東京都生まれ。遠州茶道宗家13世小堀宗実家元の次女。学習院大学卒業後、家元のもと内弟子として茶の湯の道にすすむ。茶道の普及に努めながら、ラクロスの日本代表として2013年第9回FIL女子ラクロスワールドカップ日本代表に選出。現在は自身の経験を活かし「茶道」と「スポーツ」の融合をテーマに世界の羽ばたくアスリートに向けた「アスリート茶会」を多数主催。また、子供たちとご機嫌の価値を考える「Di-sports」や子供たちとボールで遊びながら様々な可能性を広げる「MY FIRST BALL」など、茶の湯以外にも多岐にわたって積極的に活動中。親しみやすいキャラクターで各界より注目を浴びている。

学習院桜友会社員、Di-sports理事、ソイプロビューティアンバサダー、HIGH FIVE SALAD アンバサダー。


開催概要

開催形態ブレンディッド(最終回のみ対面(現地)限定)
日程2024年 12/7、2025年 1/25、2/22、3/15、3/22、4/19(すべて土曜日) 全6回
欠席時は録画映像を視聴いただけます(最終回を除く)。
時間第4回のみ15:00-18:00、ほか13:00-16:00(3時間)
定員25名
会場慶應丸の内シティキャンパス、オンライン(Zoom)、遠州茶道宗家研修道場(第6回)
参加費

agoraメンバーシップは講座参加費の割引と講演会の受講券がセットになったお得な制度です。詳しい内容はこちらをご覧ください。


講座内容


12月7日(土)13:00-16:00 【ハイブリッド】

第1回小堀遠州の茶の湯と綺麗さび

小堀遠州(1579~1647)は豊臣より徳川への乱世を生き抜き、作事奉行や茶道指南役として幕府に仕えた、大名茶人です。茶の湯の系譜を受け継ぎ総合芸術として高め、造園や茶室建築、歌や書など多岐にわたり力を発揮した、総合芸術家でもありました。小堀遠州の人物と、美意識、その功績をご紹介します。


1月25日(土)13:00-16:00 【ハイブリッド】

第2回遠州の美意識より生まれた、美のかたちとこころ

千利休により究められた「わび」、織部による「破格の美」、それらを再統合し、調和させたのが遠州の「綺麗さび」の茶の湯です。美と価値観の系譜、建築や庭にみる美と用、日本文化と茶の湯に通じる美の本質を見つめましょう。


2月22日(土)13:00-16:00 【ハイブリッド】

第3回茶訓から読み解く、茶の湯の精神性

遠州が書き残した茶訓・「書捨の文」は、私たちに茶の湯の心得や極意を伝えています。
その他珠光・紹鷗・利休・織部などの先達茶人や、春屋・沢庵・江月などの禅僧の訓えから、それらを読み解いてまいりたいと思います。


3月15日(土)15:00-18:00 【ハイブリッド】

第4回和歌、書画、歌銘、美の継承と創意工夫

遠州は歌道の造詣も深く、優れた歌人、書家でもありました。その歌は東福門院の『集外三十六歌仙』や後西天皇の勅撰集にも挙げられ、書は藤原定家の書風、定家様の源となりました。また、自身が使用する道具に和歌による銘をつけたことでも知られます。遠州が大事にした伝承と創意工夫、その思いを探ります。


3月22日(土)13:00-16:00 【ハイブリッド】

第5回身体性からひもとく遠州流の美とこころ

武道や茶道、「道」には「型」があります。身体に覚えさせることで自分の型ができ、型があってこそ自由や強さ、創意工夫が生まれます。自身トップアスリートでもある宗翔とともに、茶道と筋肉の関係、身体と精神の関係、行動を伴いながら学ぶ稽古についてなど、茶道の身体性に向き合います。


4月19日(土)13:00-16:00 【対面】

第6回総合芸術 茶の湯を味わう

最終回は皆さんを宗家の研修道場にお招きし、おもてなししたいと思います。茶室に身を置き、しつらえ、茶道具、そして一服のお茶を感じ、味わうことで、皆さんに遠州の綺麗さびと茶の湯の美をご自身で感じ、味わっていただけましたら幸いです。

遠州茶道宗家研修道場(東京都新宿区若宮町26-22


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