【丸の内キャンパス】
丸の内キャンパスのみで開催します。
コミュニケーションには、おおきくふたつのベクトルがあります。ひとつは「他者とのコミュニケーション」。そしてもうひとつが、本講座で扱う「自分とのコミュニケーション」です。他者と対話を重ねるように、自分とも対話を重ねていく。つまり日々の中に、内省の時間を設けていく。これがあってようやく私たちは、自分という人間を知り、進むべき道を知り、自分にとってほんとうに大切なものとはなにかを知ることができます。
日記という身近な自己理解ツールを入口に、自分の海に潜り、自分を捜し当てる旅に出ましょう。書くことは、自分との対話なのです。
各回、事前に日記を提出いただきます。講義前半は提出いただいた日記を講師、参加者全員と共有し、多様な自己の探索の仕方や表現のあり方を味わい、語らいます。後半はテーマに沿って講師がレクチャーするとともに、次回の日記のポイントをお話しします。
11月18日(月)18:30-21:30
日記とはなにか。日記のどこがおもしろいのか。コラムでもエッセイでも書評でもなく、日記を書く理由はどこにあるのか。
こうした問いを出発点に、「日記」にまつわる誤解を解きほぐし、日記を書く準備を整えていきます。
12月9日(月)18:30-21:30
おもしろい日記を書いていくには、日常の「観察」が欠かせません。ここでは、作家やライターがどのような目で世界を眺め、どのような観点から物事を考えているのかを具体的に紹介していきます。
12月23日(月)18:30-21:30
たとえ日記であっても、表現力があるに超したことはありません。そして表現力とは、文学的才能とは関係なく、誰もが習得可能なものです。
ある程度の表現力が身につけば、書くことはもっとおもしろくなっていくでしょう。
1月20日(月)18:30-21:30
日記には本来、守るべき型などありません。出来事の記録として日記を書くのではなく、自分という人間を知り、自分という人間を肯定していくための自由な書き方を、ここでは共に考えていきます。
2月17日(月)18:30-21:30
日記に関する相談ごとで、もっとも多いのが「どうすれば継続できるか」です。何年も日記を続けている人たちは、決して意志の力で続けているわけではありません。
意志が弱くとも、多忙な毎日を過ごしていようとも、日記を続けることはできる。その方法を考えていきます。
3月10日(月)18:30-21:30
日記とはある意味、「わたし」を主人公とした文学です。私小説との違いは、フィクション成分の含有量と、それを読む読者の存在、そして作品全体を通じて語られるメッセージの有無。
この最終回ではもう一度「日記とは何か」の原点に立ち返り、書き続けることの意義を考えていきます。