【ブレンディッド】
回ごとに開催形態が異なります。各回指定の方法でご参加ください。
「どんな時にも人生には意味がある。成すべきこと、充たすべき意味が与えられている」
ユダヤ人でオーストリアの精神科医V.フランクルは第二次世界大戦中ナチスに捕らえられ、過酷な強制収容所生活のなか常に死と向き合いながらも、希望を捨てずに生きる収容所の人々の姿を世界的名著『夜と霧』に著し、私たちに生きる勇気と希望、エネルギーを与えました。フランクルはどんな時にも人生には意味があることを説き、「私達が人生に何を期待するのか」ではなく、「人生は私たちに何を期待しているのか」を考えることの大切さを伝えています。
二十世紀を代表する思想家でもあるV.フランクルの考え方、提唱したロゴセラピーを通して、改めて「何のために生きるのか」「生きる意味とは何か」を問いかけ、長い人生、生き方、さらに希望・夢、そして死について、共に語り合い探求します。
長期化する人生、後半の人生を見据え、これからの豊かな生き方、キャリアを形成するために、自身への問いかけ、講師・参加者との対話、意見交換を通して、自分を見つめなおし、深く自身に気づき、生きる意味について考え行動へとつなげます。
豊かな時代にあって、私たちが抱える言い知れぬ孤独感や虚しさからの解放について、フランクルの考え方、生涯から学び、意味ある人生としていくために日々の生活に活かしていきます。
慶應義塾大学文学部心理学科卒業、早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程修了、臨床心理士として病院臨床(精神科・心療内科・小児科)、教育研究所研究員などを経て、産能大学経営情報学部助教授となる。1997年よりカリフォルニア州立大学大学院教育学部カウンセラー教育学研究科に研究留学、キャリアカウンセリングを中心に研究。立正大学心理学部臨床心理学科教授、法政大学キャリアデザイン学部、大学院キャリアデザイン学研究科教授を経て、現在は臨床心理士、キャリア心理学研究所代表。専門は、臨床心理学、生涯発達心理学、産業心理学、キャリア心理学。
現在、日本キャリアカウンセリング学会名誉会長をつとめる。企業における社員のメンタルとキャリアに関わる相談室の臨床心理士として臨床活動に携わると同時に、講演、教育研修、キャリアカウンセラーの養成、スーパービジョン、働く人のメンタルヘルスとキャリアの統合的支援の研究に力を注いでいる。
1月25日(土)14:00-17:00 【ハイブリッド】
常に死に直面しながらも強制収容所のなかで強く生き抜いたフランクルの人物像から、その生涯と思想について学びます。
2月1日(土)14:00-17:00 【ハイブリッド】
フランクルは過酷な生活のなかで「人生は生きる意味があるのだろうか」と問いかけることにより「問いかけられている自分」の存在を発見します。未来にはあなたによって生み出される何かが待っていることに気づきます。
2月15日(土)14:00-17:00 【ハイブリッド】
人生において実現すべき意味をフランクルは3つの領域、価値に区分しました。この3つの価値を念頭に「人生において実現すべき意味、なすべきこと」を考え、さらに人に必要とされる喜びとは何か深めます。
2月22日(土)14:00-17:00 【オンライン】
豊かな社会にあって、若者と心の虚しさ、中年期の心の危機、老いと人生の統合・・・とライフステージと心のありようの変化への課題は絶えることありません。ライフサイクルと心の発達・変化より、生きるとは何か、真の豊かさとは何かを考えます。
3月1日(土)14:00-17:00 【ハイブリッド】
フランクルは、大きな問題を抱えているわけではないが、どこか虚しい、これからどうしたら良いのか、という「実存的空虚さ」を対象としたロゴセラピーを提唱しました。ロゴセラピーとは何か、どのような意味があるのかについて学びます。
3月22日(土)14:00-17:00 【丸の内キャンパス】
フランクルは「逃れられない事実であっても、その事実にどんな態度をとるかにより生きる意味を見出すことができる」と述べています。生きる過程にあって、これから何が待ち受けているのかは誰にもわかりません。「行動する存在」、さらには「愛する存在」として意味ある人生を送ることについて考えます。