阿刀田高さんと語りあおう
【おもしろい小説、心残り】

小説の裏わざ

まっすぐな書き方ではなく、厳しいことをななめに伝える。ブラックユーモア的。

J.スウィフト『アイルランドの貧民の子供たちが両親及び国の負担となることを防ぎ、国家社会の有益なる存在たらしめるための穏健なる提案』

遠藤 周作『影なき男』

阿刀田 高『命日の天和』

これぞ心残り

心あたたまるのや、怖いのや、悲しいのや、不思議なのや…いろいろのぞいてみよう。

浅田 次郎『うらぼんえ』

岸田 今日子『キタキツネ物語』

都筑 道夫『風見鶏』

結城 昌司『老後』

アイデアの誕生

阿刀田はユニークな作品をどう創るか。実践を訪ねて。珍しい告白です。以下の順序で読んでください。

阿刀田 高『幸福通信』『ぺんぺん草の育て方』

エラリ・クイーン『賭博クラブ』

阿刀田 高『靴の行方』

小説家の凄腕

この作家はすごい腕力の持ち主なのだ。3作品をとりあげるが『姫君を喰う話』は読まないのも可。

宇能 鴻一郎『鯨神』『花魁小桜の足』『姫君を喰う話』

奇才の技法

つねにとっぴな作風であった。星新一や阿刀田との違いは？

筒井 康隆『エロチック街道』『母子像』

気軽に身近な連作集を

ゴロリと寝転んで「ふーん」おもしろいね。一世代前の女性のあまのじゃく。これぞ読書の楽しみ。

田辺 聖子『姥ざかり』