俳句は、季語を入れたり575の定型にのせたりと制約の多い文芸に見えるかもしれませんが、実は、その枠組みがあるがゆえに、社会の常識や自意識などから自由に心を解放できる詩です。約400年の時間をかけて練り上げられてきたその自由の精神を、具体的な俳句作品に触れ、同時に創作に取り組むことで、私の生き方にインストールしてみませんか。
作品をひもとく「読む」と、みずから生み出す「詠む」。このふたつの「よむ」の両輪を走らせて、今を軽やかに生き抜く感性を養いましょう。
講義での学びと、俳句の創作、そして句会(作品講評)を通じて、知識を得、感性を磨いていきます。
第1回と第5回ではキャンパスを飛び出して、丸の内の街で季節を味わい、よみあいます。
開催形態 | ブレンディッド 4/27(日)・7/12(土)は 対面(丸の内キャンパスと周辺)、その他はハイブリッドで開催 |
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日程 | 2025年 4/27(日)、5/12(月)、5/26(月)、6/16(月)7/12(土) 欠席時は録画映像の視聴が可能です。ただしキャンパス外活動は視聴対象外となることをご了承ください。 |
時間 | 4/27(日)と7/12(土)は10:00-17:00(休憩1時間)、ほかは18:30-20:30(2時間) |
定員 | 25名 |
会場 | 慶應丸の内シティキャンパス、第2回~第4回はオンライン(Zoom)も可 |
参加費 | 110,000円(税込) 割引制度・キャンセル規定 |
お問い合わせ | 担当:柳 03-5220-3111 個別相談 資料請求 |
第1回 4月27日(日)10:00-17:00(休憩1時間)[対面(キャンパスと丸の内周辺)]
日本文学の大きな流れの裡から、俳句という詩はいかに生まれてきたか。芭蕉や子規をはじめとした代表的な俳人たちの作品を挙げながら、その変遷を概説します。四百年の俳句の歴史を一望し、基礎的な知識やトピックスをインプットしましょう。
自己紹介を兼ねた一句創作のワークショップや、晩春の皇居で季語を探し俳句の種を拾う散策も。
第2回 5月12日(月)18:30-20:30(2時間)[ハイブリッド]
初回の散策で詠んだ俳句を用いて、句座を囲みます。芭蕉の時代から脈々と続く「座の文学」としての俳句文化。属性から解放され身一つで座に加わる「句会」というシステムの自由を体験し、実践的に学びます。
第3回 5月26日(月)18:30-20:30(2時間)[ハイブリッド]
正岡子規と夏目漱石、二人の文豪の俳句を通して、近現代の俳句を貫く「写生」の概念を学びます。前半は講義、後半は事前に指定のテーマで創作した俳句をもとに句会(作品講評)を行い、知識と感覚の両面から「写生」の自由を体感しましょう。
第4回 6月16日(月)18:30-20:30(2時間)[ハイブリッド]
なぜ俳句に季語があるのか。季語は俳句の中でどのような役割を果たすのか。歳時記のゆたかさに思いを馳せながら、「季語」がもたらす自由と解放について考えてみましょう。前半は講義、後半は事前に指定のテーマで創作した俳句をもとに句会(作品講評)を行います。
第5回 7月12日(土)10:00-17:00(休憩1時間)[対面(キャンパスと丸の内周辺)]
季節の実感は、都心の風景にも確かに存在します。ささやかな季節の変化に敏感になることで、私たちの日常は、一度きりの瞬間として輝き始めます。
講座の集大成として開催する吟行句会。丸の内の街に出て、夏を感じ、夏を詠み、自由に互いの見つけた「夏」を読み合いましょう。