【ハイブリッド】
丸の内キャンパス、オンライン(Zoom)いずれでも参加可能です。
眼前の危機を正しく認識すること、危機が及ぼす影響の大きさを想像することは重要な課題ですが、簡単ではありません。とりわけ日常生活の中では捉えにくい金融、財政問題は、一層難しいものです。しかし、世界各地でこれまでに起きた金融危機、国家破綻の歴史を振り返れば、「信用」は、いとも簡単に失墜し、我々の生活を一変させてしまうということを忘れてはいけません。私たちの将来を明るいものにするためには、危機に正しく向き合い、豊かな創造力を持って、前例にとらわれない解を紡ぎ出す必要があるのです。
本プログラムでは、新聞やニュース報道だけでは本質を把捉しきれない、金融危機や財政危機について、緻密な取材を元に克明に描かれた真山仁さんの2つの小説「グリード」と「オペレーションZ」通じて、現代日本が抱える問題に鋭く迫ると共に、小説の世界のごとく、豊かな創造力を持ってその解決策について、皆さんとともに考えてみたいと思います。
『グリード』:ハゲタカシリーズ第4弾としてアメリカの金融危機を舞台に執筆された作品
『オペレーションZ』:日本の財政問題に警鐘を鳴らすべく執筆された作品
冒頭講義(問題提起)を踏まえて、全員で語り合う時間を多く設けます。人の意見を聞き、異なる意見として受け入れる広い視野と懐の深さは、「自分自身の考え」を手に入れるきっかけに繋がります。自分の考えはもともとあいまいなもので、人の意見を聞き、それを自分の言葉に落とし、一つひとつの賛否に向き合い、自分の内面を見つめることで、漠然としていた考え方に目鼻がついてくるのです。
1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。 新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた 『ハゲタカ』 で小説家デビューを飾る。同シリーズはドラマ化や映像化され大反響を呼ぶ。主な著書に、『売国』 『オペレーションZ』『トリガー』『神域』『プリンス』『レインメーカー』『墜落』『タングル』『ブレイク』などの小説や、新書『“正しい”を疑え!』『失費する自由が超越を生む』『疑う力』(2024年4月刊行予定)ほか。21年には初の本格的ノンフィクション作品『ロッキード』 を発表し大きな話題となる。
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4月20日(土)14:00-17:00
2008年9月、世界を大混乱に陥れた金融危機の最中に行われたアメリカ名門企業の買収劇を描いた小説『グリード』を通じて、リーマンショックの舞台裏を把捉する。
5月18日(土)14:00-17:00
リーマンショックはなぜ起きたのか。世界金融危機は再び訪れる可能性があるのか。金融危機のメカニズムを正しく理解し、現在の状況と照合することで、将来のXデーに備える。
6月15日(土)14:00-17:00
日本にとって政治的にも経済的にも重要な存在である隣国アメリカの立ち位置が揺らいでいる。自由の国、アメリカが合わせ持つ多民族国家ならではの問題、日本人が気づきにくい素顔とは何か。日本はアメリカと今後どう付き合うべきか、論じ合う。
7月20日(土)14:00-17:00
国債頼みの政治からの脱却を目指し、国家予算半減を画策する小説『オペレーションZ』を通じて、国家破綻が現実になる日を脳裏に描く。
8月24日(土)14:00-17:00
国債発行が1,000兆円を超え、我が国の財政は危急存亡の秋にある。なぜ問題が先送りされるのか。現実的な打開策はあるのか。我が国の財政状況を俯瞰するとともにその解を検討する。
9月21日(土)14:00-17:00
膨れ上がる国債は着実に日本の未来に影を落としているが、関心を寄せる人は少ない。国民の無関心が招く禍に向き合い、より良い日本の未来を創造するにはどうすればよいか、想像力を持って、具体策を描く。
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